[Rails] 「RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発 第3版」の出版記念トークセッションに行ってきました

送信者 Knowledge-ex. Blog

池袋のジュンク堂書店さんで、標題のイベントがありまして行ってまいりました。講演者はNaClの前田修吾さん、Railsコミッターとして知られる松田明さん、夫婦揃ってRailsエキスパートの株式会社万葉の大場寧子さんのお三方でした。

もともとは、前田さんのTwitterのつぶやきで、あまり申込者がいないらしい、ということを聞きまして、前田さんには久しくお会いしておらずご挨拶も出来るし、私なんかで頭数としてお役に立てるなら、と思って申し込んだところがあるのですが、ふたを開けてみればやっぱりというか当然というか、立ち見の出るほどの盛況でした。

この「RailsによるアジャイルWebアプリケーション開発」は、Railsの作者DHHやDave Thomasらといったそうそうたる執筆陣の著による本で、日本語の監訳をNaClの前田修吾さんがなさっています。執筆陣も強力、監訳者もRubyのスペシャリストということで、非常に素晴らしい内容の書籍です。私はRailsで何か作るときには、必ず傍らにこの本を置いてしますし、研修でRailsを教える際にも、この本で調べればたいていの疑問や質問には答えられるのではないかというくらい、お役立ち度が高い本です。

しかしながら、唯一といえるであろう難点は、書籍自体の問題ではなく、Railsのバージョンアップがとても早い、という点です。内容は素晴らしいのですが、いかんせんRailsのバージョンアップが早いため、書籍の内容が最新版では通用しなくなっている、という現象が起きてしまうのです。

実は、この書籍の日本語訳版がようやく出版の日を迎えたこのタイミングでも、既にRailsはバージョン3の登場が目前ではないかと噂されていますので、また同じ悲劇が・・・という心配もあるのですが、トークセッションの中では、アプリケーション開発者レベルでは、互換性はかなり高いようなので、あまり心配する必要はない、とのお話しも出ていました。

で、これもトークセッションの中で出た話題ですが、この本の隠れた見所は表紙のデザインの変遷です。写真にあるのですが、版を重ねる毎に、Railの上を走る列車が進化しているのです。しかも、第3版ではその列車はRailから離れて大空に飛び立とうとしている・・・。これは、Rails3のことを暗示しているのではないか(Rails3はmerbと統合され、コアコンポーネントも含めて開発者が自由に選択・入れ替えできるようになるため、決まったRailというのがなくなる)というようなお話も出てきました。若干、某鉄道アニメを想起させるので著作権的に微妙?というような冗談も(笑)

トークセッションの後の懇親会にも行きたかったのですが諸般の事情でいけず、残念ではありましたが、参加者特典でその場で書籍を購入→トークセッション参加者のみなさんのサインを入れていただくことができました。それと、出版社のオーム社さんからはノベルティ(電卓)もいただきました。この2点だけで充分もとは取れたと思います。

また、こういったイベントがあれば参加したいです。