[会社][雑記] 2009年9月の弊社Webアクセス数

今月は、下旬にシルバーウィークという大型連休がありましたね。

弊社のようなビジネスのサイトは、やっぱり休日のアクセスというのは少ないもので、平日と比べるとガタッと下がります。そんなこともあって、今月はアクセス数もだいぶ少ないのだろうなあ・・・と思ったのですが、意外にも、月間を通じてみると、7~8月とほとんど変わらないくらい(ほんの気持ち少ない程度)の水準でした。

ただ、フリー教材のダウンロード数に関して言いますと、9月は例年ガクッと数字が落ちます。新人研修のピークが4~8月ということと、弊社のフリー教材はおおむねJava初学者の方に向けたものであるということがありますので、やはり8月でニーズは一段落するのかなという傾向があるのではないかと思います。

またアクセス数についていえば、5月までは弊社はGoogle Adwordsに出稿していたのですが、零細な弊社の予算の問題もあって、6月以降は出稿を完全にストップしています。予想通り、6月はガタッと数字が下がったのですが、7~8月になると、出稿当時の水準にまでアクセス数が戻ってきました。これだろう、という原因がちょっとつかめていないところもあるのですが、弊社Webの「地力」みたいなものが向上してきているのであれば、好ましいことだと楽観的に考えていたりします。

でも、まだまだ、まだまだアクセス数は全然足りてません。でも、零細の弊社には潤沢に投資できる資金もないので、自分であーでもないこうでもないとうなりながら、試行錯誤する日々が続きそうです。

[会社] こんな人をナレッジエックスは求めています、という話を書こうとしたのですが

と書くと、いわゆる「求人」かと思われそうですが、残念ながらそうではありません。弊社は資本金が300万しかなくて、決算の数字もちょっぴりの黒字が年によって出たり出なかったりする会社です。つまり単純に考えれば自由になるお金はほとんど資本金の分しかないっていうことなんですね。

300万などという金額は、余分に使える自由な資金と考えれば割と大きな額かもしれませんが、会社としてはそうもいかないもので、例えば会社に仕事がなければ、資本金からでもいろいろな費用を払っていかなければなりません。つまり、会社の運転資金という観点で考えた場合、たぶん4ヶ月〜5ヶ月程度もし仕事が滞ったらこの金額をほとんど使い切ってしまうことになります。まあもちろん、そんなに長期間仕事がない会社っていうのはそもそも問題ですし、現実にはそこまでの状況に陥ったことは弊社もありません。さらに言えば、弊社の現在の体制なら、最終手段として、「資金がないから役員報酬を払いません」ということをコッソリやれば、対外的には短期的な危機を回避できるでしょう。

しかし、これが社員が増えるとなるとそうもいかなくなります。さきほど「4ヶ月〜5ヶ月」といっていた期間は、社員が増えれば人件費やそれに関する固定費も増えるわけですから、その分だけ短くなってきます。2ヶ月になるかもしれませんし、1ヶ月になるかもしれません。資金がないので社員に給与を払いません、というわけにもいかないでしょう。

弊社の決算収支は、春夏の繁忙期に確保した利益を、秋冬の閑散期に少しずつ取り崩して、なんとか最後に帳尻を合わせて着地する、というような構造です。この構造は本来は早々に脱却しなければいけないのですが、なかなか思うに任せていません。経営者としての私の力が足りないところですね。もちろん、短期的な危機であれば、借入れなどをすることによって回避できる可能性もありますが、会社の収支構造がそうなっているのであれば、いくら借入れをしても結局は足りなくなってしまいます。

タイトルと全然違う話になってしまいました。

なんでこんな話になってしまったかといいますと、ナレッジエックスで(またはナレッジエックスと一緒に)仕事をしてみたい、という奇特な方がもしいらっしゃったときに、たぶん上記のような事情をまず分かっていただかないといけないのだなあ、と思ったからなのです。事実上、社員としての雇用はまだ無理といっているようなものですね(なんて会社だ)。

しかし、逆に言えば、弊社はそんな不安定さはありつつも、なんとか3年以上生きながらえています。弊社のスタイルがお手本として良いかどうかはともかくとして、これから、この業界で働いてみたいとか、転職してみたいとか、独立してみたいとか、そういう気持ちを持っている方にとっては、参考にしていただける経験は少しくらいは積めてきたのかなと思っています。ですので、弊社に100%依存するのではなく、利用すべきところは利用し、WIN-WINのパートナーシップで仕事をしてみたい、そんなフリーランス・SOHO(または、これから転身を考えている)の方がいらっしゃれば、是非、お気軽に声をかけて頂ければ幸いです。何かしら、お役に立てるかもしれません。

[雑記] 生命保険と任意労災

今日は、前職時代の知り合いで、生保会社に転職された元エンジニアの方に保険のことをいろいろとお聞きする機会がありました。生保会社に転職したといっても、情シス部門に行ったわけではなく、コンサルティングの部門に入られたので、お聞きした話というのも、もっぱら自分の生命保険のプランの話が中心でした。

弊社は、役員しかいない会社なので普通の労災保険に加入することはできません。労災は労働という言葉がつくように労働者が対象だからです。とはいえ私のように使用者側といいつつ、実際には労働者と変わらず現場業務をしている中小企業の役員さんも多くいるので、保険会社では法人向けに任意労災という商品があったりします。年金でいうところの個人年金みたいなものといえばいいでしょうか(違うかな)。弊社も実はこれに入っています。

なので、私に事故や病気、怪我などがあっても、最低限の保障はあるのですが、といってこれは一時的・短期的なものでしかないので、長い目で見ると少々心配もあります。

今日、いろいろと話を聞くことができて、そろそろ、そういうことも少し真面目に考えたほうがいいような気がしてきました。

[会社][研修] コードで作ったことのないものを、うまく設計できるわけがない

ちょっと乱暴なタイトルだろうなあ、と思いながらつけています。

以前のエントリ

[会社][研修] 「アルゴリズムとデータ構造」が後回しになっているという危惧

でも似たようなことを書いたのですが、自分が関わっている研修では、ついついこういうこと(コードで作ったことのないものを設計させる)に陥ってしまうことがよくあります。カリキュラムの前半で、基礎研修と称して文法やAPIの使い方といった実装手法中心の指導をし、後半の仕上げの総合演習的なもので、グループに分かれて、設計を含めたシステム構築の体験を、というようなカリキュラムが割と私の経験では多いです。

こういうとき、どうしても後半の演習のテーマに新規性を持たせたいという(一度作ったものをまたもう一度作るのは受講者も退屈であろうと考えてしまう)心理が研修コンテンツの開発側に働いてしまうため、新規のアプリケーションをゼロから作るようなものになりがちなんですね。実際、私もそういうカリキュラムを組むことが結構ありました。

しかし、特に新入社員の場合、もともとシステム開発の経験もなく、実装自体の経験も研修内で初めて、という方が多いわけですから、実装結果のイメージが頭に思い浮かばないようなものをいきなり設計するというのは実は相当に難しいはずです。要件定義だけならまだ何とかなる(手も足も出ないわけではない、というレベルの意味でですが)かもしれませんが、いわゆる詳細設計にまでなれば、それがそのまま実装にマッピングされる性質のものですから、なおのこと困難なものになるでしょう。

スケールやレベルがかなり違いますが、IT業界全体の構造にも、これに似たようなものがあるとよく耳にします。大手SIが開発案件を一次請けして「プログラミングは新人研修でやったきり」というような若手SEが要件定義や概要設計を行い、下請けの中堅SIに詳細設計をさせ、さらに中小のSIやフリーSEが実装をする、というような話をよく聞きますが、こういった構造の危うさも、「コードで作ったことのないものを、うまく設計できるはずがない」ということが言えるのではないかと思えます。

ちょっと話がそれました。

研修においては、どうしてもそういうカリキュラムを考えてしまいがちなのです。しかし、当の自分たち自身がどうやって設計の考え方を定着させたかといえば、すでに理解している実装結果と設計の突き合わせみたいなことをやって、納得し、徐々にモノにした、ということが多いのではないかと思うんですね。

研修の場合は指導してくれる講師がいるので、そこまでしなくてもいいのかもしれませんが、しかしできればそれに近いことをさせてあげたいという気持ちもあります。

なかなか、限られた日程でそこまで盛り込むのは難しいところもあるのですが。でも、なんとかしていきたいと思っています。

[会社][雑記] ナレッジエックスの「エックス」に込められたもうひとつの意味

弊社の社名の由来については、会社のWebでもご覧いただけるのですが、

会社概要>社名について (弊社Web)

実はここに書いていないことが一つあります。もちろん、上記に書いてあることは弊社の思いそのものなのですが、ナレッジエックスの「エックス」にはもう一つの意味が込められています。

弊社の社名の「エックス」は「ex.」でありますが、日常「エックス」と耳にしたら普通は「X」を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。

私は、何を隠そう(特に隠しているわけではありませんが)プロレスが結構好きだったりします。プロレスをご覧になる方はご存じかもしれませんが、プロレスの大会で対戦カードを発表するときには、対戦相手が未定のことが結構よくあります。その場合、その未定の対戦相手を「X」と称するのがプロレスの世界での慣例となっています。

弊社のような吹けば飛ぶような零細会社に研修を委託したり、研修を受講していただく皆さんにとっては、「ナレッジエックス」なんて何のネームバリューもなく、講師だって何者なのかよく判らないことがほとんどだと思います。まさに「X」と形容してもいい。

しかしながら、この「X」というのは、プロレス用語的には、客の期待を煽るために「~の世界では名を知られた実力者」とか「~国では知らないものがない」とか「日本では知られていない未知の強豪」であるとか形容詞をつけられて称されるのもまた慣例となって いました。最近は、どうも単に本当に未定だから「X」としておく的な風潮が強くて、「X」の権威もちょっと低下気味ではあるのですが、少なくとも私の認識 では「X」は「未知の強豪」というイメージが強くあります。

そう、ナレッジエックスも、多くの御客様にとっては「未知」の存在ではありますが、期待を裏切らない「強豪」でありたい、と、そういう思いを「エックス」に重ね合わせて、社名に含めています。スペルは違いますけどね・・・。

[Tips] 「テキストロンダリング」でコピーペーストする

私は、仕事柄なのか、オフィス文書や、ブログ、Wikiなど、いわゆる「装飾情報」が含まれる文書に、他のソフトやWebなどから「コピーペースト」をしたいことがよくあります。最近の技術の進歩?で、例えばWeb上でリンクになっているものをコピーしてペーストすれば、コピー先でもリンクの形式でペーストされ、見出しで大きく表示されている文字をコピーしてペーストすれば、その大きさを保ってペーストされるものがほとんどです。

しかしながら、私の場合、コピーペーストしたいのは文字そのものだけで、装飾情報はいらない、というケースが結構多かったりします。そうすると、ペーストした先の文書で、リンクを外したり、フォントの大きさを戻したりしないといけないので、ちょっと面倒です。

私がよくやる方法は「テキストロンダリング」(すいません、これは私が勝手に作った造語です)というものです。手順は以下のとおりです。

  1. まず、目的の文書やWebの文字をクリップボードにコピーします。
  2. 次に、その文字をいったん、メモ帳などの「テキストエディタ」にペーストします。
  3. そして、メモ帳にペーストされた文字を再度コピーし、目的の文書にペーストして完了です。

って、なんか文字にするとどうっていうこともない方法ですね。もともと装飾情報の編集能力を持たないメモ帳などのアプリにいったんペーストすることで、文字についていた装飾情報が削ぎ落とされるという性質を利用しています(そのため、同じエディタでもワードパッドなどを使ってロンダリングすると失敗すると思いますのでご注意を)。なんとなく、この様子が「ロンダリング」という言葉に合うかなあと思いまして命名してみました。「〜ロンダリング」っていうとなんか悪いイメージがありますが、これは別に悪いことをしているわけではないので、もしご存じなかった方がいらっしゃったら是非活用してみてください。

[会社][研修] 「アルゴリズムとデータ構造」が後回しになっているという危惧

私は、こう見えても(皆さんから私がどう見えているのかはわかりませんが)情報工学系の学部出身の理系です。なので私も大学時代には、標題にある「アルゴリズムとデータ構造」(いや、逆だったかもしれません「データ構造とアルゴリズム」だったかな)というようなテーマの講義も聴講していました。

もうだいぶ前の話ですし、そもそも私は大学時代は落ちこぼれの部類(学部内でビリを争うようなレベル)でしたので、今となってはおぼろげにしか覚えていないのですが、たしか「ソートアルゴリズム」とか「リスト構造」「木構造」とかを習ったような気がします。

それから、時は流れ、かつて情報工学部で落ちこぼれだった私が、人様にJavaのプログラミングを教えるようになってしまいました。それも、春~夏にかけては、生まれて初めてプログラミングをするような人達に対して教えたりしているのです。

で、標題の話とそれが何の関係があるかといえば、数年前からボンヤリとは感じていたのですが、自分が関わっている新人研修案件には「アルゴリズム」と「データ構造」のカリキュラムが不足しているか、すっぽり抜け落ちているものが多いような気がするのです。

2ヶ月とか3ヶ月とかのカリキュラムで研修するんだから、当然そういうことだってガッチリ指導しているんじゃないか、と思われるかもしれません。ところがエンジニアの新人研修の場合、どうしても言語そのものの習得に重点が置かれてしまうことが多く、また日程的にも思いの外余裕がないこともあって、基本文法やAPIの使い方はわかっていても、ちょっとしたアルゴリズムやデータ構造の考え方までは伝えきれていない、ということが多いのかな、と思っています。

何もアルゴリズム、データ構造といっても、そんなに難しいものを指しているわけではないのです。プログラミングをしていくと必ずお目にかかるような、基本的なもの、たとえばフラグを使って判定するとか、ArrayListとHashMapと配列の使い分けはどうするのかとか、そういったレベルでも、新入社員にとっては未知のものだったりするのです。

今後は、そういった状況に若干の自戒の意味も込めて、アルゴリズムやデータ構造に関する教材も自社で拡充していきたいと考えております。

[会社] 「JUDE」が「astah*」に、そして世界へ

弊社が教育パートナーにしていただいているチェンジビジョンさんの「JUDE」が、10周年を機に「astah*(アスター)」に名称変更し、世界展開を目指すということが発表されました。

JUDE から astah* へ名称変更・新価格などを発表(チェンジビジョンさんのプレスリリース)

名称変更のきっかけや隠された理由はチェンジビジョン社長の平鍋さんのブログにて言及されています。JUDEのUはUMLのUということであると思いますが、もう今やJUDEは単なるUML作画ツールではなくなっています。世間的認知は、UMLのツール、という色が強いのであろうと思うのですが、JUDEの今の姿はUMLにとどまらないあらゆる領域のモデリングを目指したツールといって全く過言ではない状態です。

JUDE が astah* に生まれ変わります。(An Agile Way)

弊社も教育パートナーの末席に置かせていただいている企業として、微力ながら今後のastah*のさらなる飛躍に貢献できたらと思っております。

[Java][フリー教材] フリー教材 Webアプリ編 8,000ダウンロード突破しました

2007/2/27に公開をはじめましたフリー教材「Web アプリケーション開発基礎」ですが、おかげさまで、9/14までの集計でダウンロード数が「8,012件」(PDF6,531件、ODP1,481件)と なりま し た。いつも多くの方にご覧頂きまして、誠にありがとうございます。教材に対するご意見、ご感想、ご要望、間違いのご指摘などございましたら、弊社HPのお 問い合わせフォームや、こちらのブログへのコメントでも結構ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

また、コンテンツにご興味をお持ちの方には、これらのコンテンツをベースとした土曜開催コース「JSP入門1日講座」もございますので、どうぞご検討ください。

フリー教材のページはこちらです。

[会社][研修][Java][フリー教材] 今週は藤沢で講師です

今日から金曜まで(水曜は休み)の4日間、神奈川県立藤沢高等職業技術校(以下、藤沢技校)さんにて、社会人向けのJavaサーバサイド入門研修の講師を務めます。教材には弊社のフリー教材「Webアプリケーション開発基礎」が利用されます。

この研修もおかげさまで3年目です。フリー教材の実践投入として、藤沢技校さんに機会をいただいたおかげで、この教材もずいぶん内容を向上させることが出来たと思います。

しかしながら、初日にしてすでにいくつかのtypoなども発見してしまったので、落ち着いたら改訂版をアップしないと行けないです・・・。

では今週も頑張ります。

藤沢高等職業技術校