[会社][研修] 今月も背後から講義をしています

今日、明日の2日間、神奈川県立東部総合職業技術校(以下、東部技校)さんにて、社会人向けのOracle入門研修の講師を務めます。

先月の今頃も、実は東部技校さんで研修をしておりまして、

[会社][研修][Java][フリー教材] 背後から講義をする研修

というタイトルのエントリをあげています。で、今月もやはり同じ教室で講義をしましたので、やっぱり背後から講義をしています。

先月の場合、教材に弊社のフリー教材を使っておりましたので、まだ説明用に画面に投影するモノがあったのですが、今回の研修は市販本をベースにやっていますので、受講者の方の集中力もなかなか大変なのではないかと思います。

慣れない形式で試行錯誤も多いのですが、がんばります。

[会社][研修] コードで作ったことのないものを、うまく設計できるわけがない

ちょっと乱暴なタイトルだろうなあ、と思いながらつけています。

以前のエントリ

[会社][研修] 「アルゴリズムとデータ構造」が後回しになっているという危惧

でも似たようなことを書いたのですが、自分が関わっている研修では、ついついこういうこと(コードで作ったことのないものを設計させる)に陥ってしまうことがよくあります。カリキュラムの前半で、基礎研修と称して文法やAPIの使い方といった実装手法中心の指導をし、後半の仕上げの総合演習的なもので、グループに分かれて、設計を含めたシステム構築の体験を、というようなカリキュラムが割と私の経験では多いです。

こういうとき、どうしても後半の演習のテーマに新規性を持たせたいという(一度作ったものをまたもう一度作るのは受講者も退屈であろうと考えてしまう)心理が研修コンテンツの開発側に働いてしまうため、新規のアプリケーションをゼロから作るようなものになりがちなんですね。実際、私もそういうカリキュラムを組むことが結構ありました。

しかし、特に新入社員の場合、もともとシステム開発の経験もなく、実装自体の経験も研修内で初めて、という方が多いわけですから、実装結果のイメージが頭に思い浮かばないようなものをいきなり設計するというのは実は相当に難しいはずです。要件定義だけならまだ何とかなる(手も足も出ないわけではない、というレベルの意味でですが)かもしれませんが、いわゆる詳細設計にまでなれば、それがそのまま実装にマッピングされる性質のものですから、なおのこと困難なものになるでしょう。

スケールやレベルがかなり違いますが、IT業界全体の構造にも、これに似たようなものがあるとよく耳にします。大手SIが開発案件を一次請けして「プログラミングは新人研修でやったきり」というような若手SEが要件定義や概要設計を行い、下請けの中堅SIに詳細設計をさせ、さらに中小のSIやフリーSEが実装をする、というような話をよく聞きますが、こういった構造の危うさも、「コードで作ったことのないものを、うまく設計できるはずがない」ということが言えるのではないかと思えます。

ちょっと話がそれました。

研修においては、どうしてもそういうカリキュラムを考えてしまいがちなのです。しかし、当の自分たち自身がどうやって設計の考え方を定着させたかといえば、すでに理解している実装結果と設計の突き合わせみたいなことをやって、納得し、徐々にモノにした、ということが多いのではないかと思うんですね。

研修の場合は指導してくれる講師がいるので、そこまでしなくてもいいのかもしれませんが、しかしできればそれに近いことをさせてあげたいという気持ちもあります。

なかなか、限られた日程でそこまで盛り込むのは難しいところもあるのですが。でも、なんとかしていきたいと思っています。

[会社][研修] 「アルゴリズムとデータ構造」が後回しになっているという危惧

私は、こう見えても(皆さんから私がどう見えているのかはわかりませんが)情報工学系の学部出身の理系です。なので私も大学時代には、標題にある「アルゴリズムとデータ構造」(いや、逆だったかもしれません「データ構造とアルゴリズム」だったかな)というようなテーマの講義も聴講していました。

もうだいぶ前の話ですし、そもそも私は大学時代は落ちこぼれの部類(学部内でビリを争うようなレベル)でしたので、今となってはおぼろげにしか覚えていないのですが、たしか「ソートアルゴリズム」とか「リスト構造」「木構造」とかを習ったような気がします。

それから、時は流れ、かつて情報工学部で落ちこぼれだった私が、人様にJavaのプログラミングを教えるようになってしまいました。それも、春~夏にかけては、生まれて初めてプログラミングをするような人達に対して教えたりしているのです。

で、標題の話とそれが何の関係があるかといえば、数年前からボンヤリとは感じていたのですが、自分が関わっている新人研修案件には「アルゴリズム」と「データ構造」のカリキュラムが不足しているか、すっぽり抜け落ちているものが多いような気がするのです。

2ヶ月とか3ヶ月とかのカリキュラムで研修するんだから、当然そういうことだってガッチリ指導しているんじゃないか、と思われるかもしれません。ところがエンジニアの新人研修の場合、どうしても言語そのものの習得に重点が置かれてしまうことが多く、また日程的にも思いの外余裕がないこともあって、基本文法やAPIの使い方はわかっていても、ちょっとしたアルゴリズムやデータ構造の考え方までは伝えきれていない、ということが多いのかな、と思っています。

何もアルゴリズム、データ構造といっても、そんなに難しいものを指しているわけではないのです。プログラミングをしていくと必ずお目にかかるような、基本的なもの、たとえばフラグを使って判定するとか、ArrayListとHashMapと配列の使い分けはどうするのかとか、そういったレベルでも、新入社員にとっては未知のものだったりするのです。

今後は、そういった状況に若干の自戒の意味も込めて、アルゴリズムやデータ構造に関する教材も自社で拡充していきたいと考えております。

[会社][研修][Java][フリー教材] 今週は藤沢で講師です

今日から金曜まで(水曜は休み)の4日間、神奈川県立藤沢高等職業技術校(以下、藤沢技校)さんにて、社会人向けのJavaサーバサイド入門研修の講師を務めます。教材には弊社のフリー教材「Webアプリケーション開発基礎」が利用されます。

この研修もおかげさまで3年目です。フリー教材の実践投入として、藤沢技校さんに機会をいただいたおかげで、この教材もずいぶん内容を向上させることが出来たと思います。

しかしながら、初日にしてすでにいくつかのtypoなども発見してしまったので、落ち着いたら改訂版をアップしないと行けないです・・・。

では今週も頑張ります。

藤沢高等職業技術校

[Java][会社][研修] Struts入門1日講座が開催されました

9月からスタートする弊社の土曜新コース「Struts入門1日講座」が本日無事に開催されました。こちらも、2ヶ月くらい前から告知を始めていたものの、早割期間中(1ヶ月前)には申込がなかったのですが、1ヶ月を切ったあたりから先月末にかけて申込をいただくことができました。

どんな研修でもそうなのですが、初回というのはやはり難しいものでして、事前にカリキュラムとにらめっこしてタイムスケジュールを算段するのですが、思ったように運ぶことはなかなかありません。今回の研修でも、事前の講義での解説が少々予定よりも長引いてしまい、演習の時間が予定よりも少し削られてしまいました。ただ、演習については元々少し多めに作ってあることもあるので、残った部分は受講者の皆様の会社やご自宅などで、続けて行っていただければと思っています。

しつこく書いてますが、

[会社][Java][研修] Javaの基礎からStrutsまでをナレッジエックスの研修で学ぶなら?

というエントリでも書きましたが、弊社のJava関連コースは連続性がありますので、続けて受講いただくのも大変おすすめとなっております。是非、ご検討下さい。

次回のクール(Java基礎からStrutsまで)は9/26(土)からスタートとなります!後半の2コース(JSP/Struts)研修はまだ早割の対象期間ですから、お安く受講されたい方は是非お早めに!

[会社][研修][雑記] 研修だってテストは大事

明日、いよいよ「Struts入門1日講座」が開講しますが、今日は50ページ以上ある演習課題の最終テストをパートナー会社の講師の方にお願いしました。

研修でテストってなんだ?と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、リハーサルのことではありません。演習課題を受講者の皆さんに進めていただく際に、ちゃんと文中に指示されているとおりに進められるかを確認する作業です。

「最初からちゃんと進められるように書いてるんじゃないのか」と思われそうですが、やはり演習課題にも作成時の試行錯誤がありますので、最初は予定通りの進行をシミュレーションして書いていたものも、課題が追加されたり、やっぱりもっとこうしたいと課題のテーマの仕様を変更したりとだんだんつぎはぎな感じになってきます。最終的に出来上がった問題文に、矛盾や不足、余計なものがないか、これは、受講者の立場になって実際に問題を解いてみないと確認できません。

エンジニアの皆さんはソフトウェアにおけるテストの重要性をよくご存じだと思いますが、研修でもそこは全く同じで、結局は実際に最初から問題を解き進めてみることによってしか、正常であることは確認できないのです。

まあ、世の中の研修課題には、どう考えてもこのテストを割愛しているとしか思えないものも、かなり多くあるのですが・・・(まあ、その話は、日を改めて、エンジニアライフの方ででもしますかね)。

そんなわけで、最終テストも終わり、資料の印刷も終わり、受講者マシンへのセッティングも終わりまして、あとは明日を待つばかりです。

[Java][研修] Struts入門1日講座の演習課題

いよいよ今週末、「Struts入門1日講座」が開講いたしますが、このコースは一連のJava土曜コースの仕上げと位置づけられるコースです。なので、やはり最後は何かそれなりのアプリケーションを作っていただきたい、という方針で、演習課題を他のコースよりも少し充実させようと考えています。

と、思って課題の最後の仕上げをしておりましたら、演習課題のテキストがなんと50ページを越えてしまいました。果たして、研修時間内に消化していただけるのか、時間配分を考えなければいけないところです。しかし、ページ数が多いのは、作るものの内容が多いということもあるかもしれないのですが、なるべくスムーズに進めていただけるように、ガイドや説明内容をかなり丁寧なものにしたことが要因です。

もし、時間内に消化できなかったお客様でも、研修で作ったソースコードはお持ち帰り頂くことも可能ですし、もちろん、データベースのテーブル作成用のスクリプトもお付けしていますから、演習環境さえインストールしていただければ、研修終了後にも続きを行っていただくことができます。

演習課題のテーマとなるアプリケーションは、今流行りの「Twitter」っぽいサイト(ごく一部の機能のみの再現ですが)を題材としています。

是非、ご検討ください。今週分の申し込みは締め切ってしまいましたが、次回の開催が10/24(土)です。まだ早割期間中ですので、5,000円の受講料割引もあります。ご興味がおありの方は是非お早めにお申し込みを!

[Java][会社][研修] JSP入門1日講座が開催されました

9月からスタートする弊社の土曜新コース「JSP入門1日講座」が本日無事に開催されました。実は、2ヶ月くらい前から告知を始めていたものの、早割期間中(1ヶ月前)には申込がなく、これは開催自体が危ういかな・・・と思っていたのですが、開催が近づいてきたところで申込をいただくことができました。

前々から弊社を認知していただいているわけでない限りは、弊社のホームページを発見していただくタイミングは、その方によって様々ですから、必ずしも早割目当てで来られる方ばかりではないということなのでしょうね。逆に運良く1ヶ月以上前に弊社を発見された方が、早割の対象であったというだけなのかもしれません。

それはともかく、研修の方は無事に終わりまして、今週の受講者の方々はそのまま来週の「Struts入門1日講座」を受講いただくことになっています。

以前、

[会社][Java][研修] Javaの基礎からStrutsまでをナレッジエックスの研修で学ぶなら?

というエントリでも書きましたが、弊社のJava関連コースは連続性がありますので、続けて受講いただくのも大変おすすめとなっております。是非、ご検討下さい。

次回のクール(Java基礎からStrutsまで)は9/26(土)からスタートとなります!後半の2コース(JSP/Struts)研修はまだ早割の対象期間ですから、お安く受講されたい方は是非お早めに!

[会社][研修][Java][フリー教材] 背後から講義をする研修、の結果

昨日のエントリで書いた、「背後から講義をする研修」ですが、終了時に弊社で取らせていただいたアンケートを見たところ、思いのほか良いご評価を頂くことができました。

今回の教室の場合、配置の都合でホワイトボードも使えないという条件でしたので、講師PCのディスプレイの上3分の1にメモ帳を開いて、スライド内容の補足で私が話した内容を箇条書きレベルでどんどん書き込んでいくスタイルを取りました。

通常のプロジェクターを使った方式だと、見にくい感じになるので使えない方法だと思うのですが、今回の場合は受講者席に講師PCの画面が映るディスプレイが置かれているため、メモ帳に書いたメモなども割合読み取りやすい、という条件もありました。

受講者の皆様の満足度に、どのあたりが貢献したのかまではなかなか分析しきれないですが、「スライド内容の補足が丁寧でわかりやすかった」というような声もあったので、このスタイルもそこに貢献しているのだと思います。

なんにしろ、慣れない体験でしたが、先入観を捨ていろんなスタイルにチャレンジしてみることの意義を感じ取ることができ私自身にとっても有意義な2日間でした。

[会社][研修][Java][フリー教材] 背後から講義をする研修

今日、明日の2日間、神奈川県立東部総合職業技術校(以下、東部技校)さんにて、社会人向けのJava入門研修の講師を務めます。教材には弊社のフリー教材「Javaプログラミング基礎」のAPI以外の部分が利用されます。

さて、題名にある話なんですが、写真を撮ってくれば良かったと思うのですが、忘れてしまったので文章でご説明します。

今回、東部技校さんで使わせていただいた研修教室は、講師の席が一番後ろにあるという配置になっています。つまり、私が講師席に立つと、受講者全員がPCに向かっているのを背中から見るような形になるということです。

私も、結構いろいろな会場で講師をしてきましたが、ごく少人数の研修会場以外で、こういう配置の会場で研修をするのは初めてなので、少々緊張します。なにしろ、受講者の顔がまるで見えませんので、講義中の反応や理解度がなかなか見て取れません。その代わり、PCで操作している様子はディスプレイが講師側に向いているためにわかりやすいので、実習中のフォローはしやすいかな?とも思えます。

ちなみに、講義で説明に使うスライドはどうしているのかというと、受講者席には講師のPCの内容を写すためのディスプレイが1台置かれているため、受講者はそちらを見ながら講義が聴けるようになっています。

最初は、ちょっと戸惑いもありましたが、慣れてくるとなんとかなるかな?という気もしてきました。受講者の方の反応が見えにくいので、受講者的にこの配置がどうなのか?というのがわかりませんが、明日の終了時にアンケートがあるので、そこで何か感想が出るか注目してみたいと思います。