最近、Palm T|X を買った。
会社の目の前に「モバイルプラザ」があって、大量に入荷していたので、ついつい・・・という感じで。
それまで Tungsten|E を使っていたのだが、バッテリーの持ちが悪いのと、バッテリーが切れるとメモリも消えてしまうというPDAらしからぬ性能に不安をおぼえたのである。
私はPDAを数々買っては投げ(売り)、買っては投げ(売り)してきた人間で、おぼえているだけでも、初代CASSIOPEIAに始まり、初代PalmPilot、CASSIOPEIA E-2000、SigmarionII、CLIE NX80、Tungsten|E、iPAQ hx4700を使ってきた。この中でまともに使いこなしたのはおそらくSigmarionIIとT|Eだけだろう。
そんな大金をドブに捨てるような経験から導かれた結論として、私にとってのPDAとは、インターネットブラウジング端末でもなく、ゲームボーイの代わりでもなく、携帯型ビデオプレイヤーでもiPodの代わりでもなく、結局はやはり手帳の代わりなのだ、というところに行き着いた。
どんなに高級でハイスペックなPDAを買ったところで、インターネット端末としてはもっさりしていて、PCのような満足な操作感は得られない。どんなに優秀なエミュレータがあったとしても、コントローラーがなければゲームボーイの代わりは務まらない。
だいぶ前から私なりに結論付けていたこととしては、この手のデジタルガジェットは、専用機に勝るものなし、というのがある。MP3聞きたければ、iPodなり専用機を買ったほうがよっぽど楽だし使いやすい。ゲームしたければゲーム機を買うのに勝るものはない。
じゃあPDAは何の専用機か?ということになるが、手帳の代わりをする専用機というのが私の結論。
通勤電車の車中で思いついたアイデアをメモする、スケジュールを控えておく、やらないといけないことを整理する、電車の時刻表を確認する、これが私の主なPDAの使い道。電車でメモを取るのは、紙の手帳でやるには無理があるが、PDAなら遅いながらもなんとかメモできる、しかも清書しなくてもきれいに読める。
この使い方に特化すると、やはりPocketPCなんぞよりも、Palmの方が断然使いやすい。今年前半までのPocketPC最上位機種といえるhx4700でさえ、これらPIM系のアプリの動作のきびきび感はPalmの廉価機種であるT|Eに遠く及ばない。
今までは試行錯誤的にいろんな機種を買って来たが、今回のT|Xは、T|Eのアップグレードとしての買い物なので、間違いなく自分の目的に合う使いこなしができる自信がある。
久しぶりにPDAのいい買い物をしたと思う。
hx4700はヤフオク行きである。