[雑記][メディア・リテラシー] 衆議院の解散とお昼のテレビ番組

今日、衆議院が解散されましたね。

ランチで入ったお店で、テレビを見ていましたら、TBSの番組かと思うのですが、前回の衆議院選挙の経験者に聞く、みたいな企画で、堀江貴文氏とドクター中松氏にインタビューした映像を流していました。人選が、いかにもお昼のバラエティ番組だなという感じなのですが、堀江氏はしきりに「選挙はお金がかからない、というか使えない、使い道がない」というようなことを強調されていました。中松氏は、事務所は自宅、選挙カーは自家用車とするなどの工夫ややりくりで、堀江氏と比べさらに3分の1程度の費用で済んだ、というようなことが番組で強調されていました。

メディア・リテラシー的な観点でこの企画を見たときに、いったい、この番組の制作者のどのような意図がこの企画に込められているのか、正直言ってよく分かりませんでした。選挙にまつわるお金の話題を取り上げたいのであれば、このお二人だけではなく、一般的な政治家の費用も取り上げるべきですし、堀江氏が言っていた「なんで選挙にそんなにお金がかかるか理解できない」というような発言も、堀江氏は選挙期間中しか選挙運動をしていないわけで、常日頃から政治活動をしている政治家のそれと比較するのもなんだか、不自然な感じがしました。

メディア・リテラシーのひとつの重要な要素として「メディアの伝える内容には善意・悪意に関わらず、必然的になんらかの偏向が含まれてしまう」ということがあるのですが、バラエティ番組の場合はそもそもはっきりした意図を持って番組を制作しているでしょうから、 これもあてはまらないのかもしれませんね。

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