[会社][経理][Tips] セミナー開催の前払いの帳簿処理

ご存知のとおり、弊社では自社開催の研修コースを細々とさせていただいております。

研修については原則前払いとさせていただいているのですが、こういった場合、商品を売ってその場で支払いいただくわけではないため、帳簿上の処理が若干面倒です。

セミナーの受講料を前払いしていただいたときは、払っていただいた時点で売上となるわけではなく、当然ながら研修を実施して修了していただいて始めて売上となります。そのため、この受講料は、帳簿上の勘定科目は「前受金」になります。また弊社のセミナー受講料は銀行振込でお願いしておりますから、受講料が入金された時の振替伝票は、

借方/貸方
普通預金/前受金

となります。やや乱暴にいいますと「借方」というのが会社に入るお金や会社が支払うべき費用の内容、「貸方」というのが会社から出て行くお金や会社に入る収入の内容、というイメージです。

ですから上の伝票の場合、会社の普通預金にお金が入りますが、その内容は前受金である、という意味ですね。

実際に研修を実施し無事に終了したら、売上となります。同時に、前受金が消滅します。この場合の振替伝票は、

借方/貸方
前受金/売上高

となります。イメージとしては、前受金が売上に変わる瞬間という感じです。「前受金」の位置が、最初の伝票と次の伝票で逆になっているので、前受金の元帳は借方と貸方で相殺されて0になります。つまり、時間の流れを外して考えれば、最終的には、

借方/貸方
普通預金/売上高

という借方、貸方が残るわけですね。

などと、偉そうに書いておりますが、普段お付き合いしている税理士さんに教えていただいたものをそのまま書いているだけだったりします。

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