「メディア・リテラシー」をテーマにしたテレビ番組(1)

先日の日曜日だったかと思うのですが、民放のテレビ局で、「メディア・リテラシー特別番組」と題した番組が放送されていました。たまたま見つけただけなので、全篇通してみることはできなかったのですが、スポーツ報道の問題点をアスリートのインタビューを中心としながら浮き彫りにする、というような構成で、なかなか興味深く観ることができました。

例えば、元プロゴルファーの岡本綾子さんの場合、試合の当日の朝は集中力を散らさないためメディアのインタビューを受けないと言っているのに、構わず取材してくる記者の対応に困った話が語られました。元プロテニスの伊達公子さんの場合、海外の大会の記者会見は現地で公式会見があるのでと、帰国後の会見を断ったら、伊達さんに悪印象を与えるような記事を書かれてマスコミ不信になったという話が語られました。スノーボーダーの今井メロさんの場合、五輪直前のワールドカップで好成績を残したことから、メダル確実というような報道をされ、結果が伴わないと一斉に批判され自信喪失に陥ったという話が紹介されました。実際には有力選手はスノーボードのワールドカップにはエントリーしていないということをメディアは知っていたにも関わらずです。

上記の例を待つまでもなく、メディア自身がメディア・リテラシーに言及するということは、自分達が突かれると痛いところに言及しなければいけないことになります。

にも関わらずなぜそんな番組が作れるのか?
実はそれ自体に、メディアリテラシーを考える上でのヒントが少し隠されていると私は思います。

続きはまた明日以降に。

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