[Google App Engine][Google Apps] GAE+Appsで自社Webとメールサーバを無料でクラウド上に配置しよう(2)

[Google App Engine][Google Apps] GAE+Appsで自社Webとメールサーバを無料でクラウド上に配置しよう(1)

の続きです。次へ続きますと言いつつ、だいぶ間が空いてしまって申し訳ありません。さきほど、Google Analyticsの解析を見ましたところ、前のエントリが結構アクセスが多いことに気づき、慌てて続きを書き始めた次第です。

で、続きなのですが、独自ドメインをGoogle Appsに結びつけて運用できるようにするためには、以下のどちらかの作業を行って、そのドメインを確かに自分が所有しているということをGoogle Apps側に確認しなくてはなりません。これをGoogle Appsでは「ドメイン所有権の確認」と言っています。具体的には

  • DNSレコードの設定を行って、独自ドメインへアクセスしたらGoogleが指定した所定のドメインに転送されるようにする
  • 既に独自ドメイン用のホスティングサイトを持っている場合は、そのサイトにGoogleが指定した所定のファイルを配置する

のどちらかを実行します。今回の場合、なるべくコストをかけずに(もともと、ホスティングの代わりにGoogle App Engineを使おうとしているわけですから)やりたいので、別途ホスティングサービスを利用などと言うことはいたしません。というわけで、前者のDNSレコードの設定で試してみたいと思います。

これは、Google Apps上ではなく、自分が契約しているドメイン管理サービスのほうで設定しなければなりません。私の場合、お名前.comでドメインを契約したので、お名前.comのドメイン管理画面で設定します。お名前.comの「ドメインNavi」にログインして「DNS設定」画面を表示します。

送信者 Knowledge-ex. Blog
  • 「ホスト名」にはGoogle Appsで指定されたgoogleで始まる所定の文字列を入力します。
  • 「TYPE」は「CNAME」を選択します。
  • 「VALUE」は「google.com」を入力します。

これを有効にすれば、ドメイン所有権の確認ができるはずです。Google Appsのヘルプにも「CNAME レコードの設定: お名前.com」というページがありまして、手順が紹介されているのですが、注意したいのはこのヘルプにもある「CNAME レコードの変更が完了してから、レコードが更新されるまでには 48 時間程度かかることがあります。」という記述です。

実際、私の場合はクレジットカード決済でドメインを取得してすぐにこの手順を行ったのですが、Google側で確認が完了するまでに、まるまる24時間くらいかかってしまいました。Google側の確認頻度の問題なのか、ドメイン管理側の問題なのかわかりませんが、おそらくは、ドメインの購入申込から実際に購入者に所有権が映るまでに、ドメイン管理側でタイムラグがあるのでは?と思います(違ったらごめんなさい)。どちらにしろ、1日待たされてしまう可能性もあるので、気長に取り組む必要があります。

無事にドメインの所有権が確認されると、めでたくGoogle Appsが独自ドメインで利用できるようになります。

本来の目的からは外れますが、せっかくGoogle Appsを独自ドメインで使えるように設定したので、Gmailを利用可能にしておきましょう。Gmailを利用するにはお名前.comの場合、先ほどの「ドメインNavi」でDNSレコードにTYPEが「MX」のレコードを登録していけばOKです。

こちらは残念ながらGoogle Appsのヘルプに「お名前.com」用のページはないのですが、さきほどのCNAMEの設定方法と変わりませんので、大丈夫だと思います。一般的な設定手順は「MX レコードの設定: その他のドメイン ホスト」にあります。

ちなみに、MXレコードの設定は、私の場合、ほとんど待たされることなく完了することができました。

ということで、次回はいよいよEclipseを使ってGAEでサイト作成を行っていきます。

って、また次に持ち越しか?と思った皆様、すみません・・・。今度はもう少し間隔を空けずにエントリをあげられるよう頑張りますので、お許しを。