[Ruby] Rubyアソシエーションに「運営委員会」、CTCやサンら5社が参加(@IT)

おととい、@ITに掲載されていた記事です。

Rubyアソシエーションに「運営委員会」、CTCやサンら5社が参加

エンタープライズ領域でのRuby利用を促進していく目的ということですが、CTC、楽天、イーシーワン、NaCl(ネットワーク応用通信研究所)まではお馴染みのメンバーという感じで、Rubyをウォッチしている方なら誰でも納得だと思います。CTCは会社を挙げてRubyでの開発案件を推進していらっしゃいますし、グループ会社のCTCテクノロジーではNaClのテキストを使った研修カリキュラムも提供しています。楽天はまつもとさんをフェローとして迎え、Rubyでの先進的な研究にも力をいれています。イーシーワンの最首社長は今やビジネスRubyのカリスマとも言える存在です。NaClは説明不要でしょう。

ここでやや驚くのは、サン・マイクロシステムズがこのメンバーに入っていることです。もちろん、JRubyへのコミットメントを見れば、会社としてそれなりに力を入れているのはわかるわけですが、このタイミングでRubyアソシエーションにも名前を連ねてくる、というのはサンもかなり本気なのだ、と受け取ってもいいのではないでしょうか。

エンタープライズでRubyが広がる、というのが、どういう展開を指すのかは人によってもニュアンスが違うでしょうし、もしかすると上記の5社の間でも、温度差があるのかもしれません。が、仮にそれが「Javaがシェアをとっている領域に進出し、適材適所でJava/Rubyの棲み分けを進めていく」というようなものを指しているのだとすれば、やはり業界に影響力を持つようなベンダーがRubyへの「コミットメント」を表明し、かつエンタープライズでこれだけできる、という「事例」をどんどんと出していかないといけないでしょう。そうしないとユーザー企業も安心してRubyを採用できないでしょうし、中小SIも上流ベンダーからの発注が少なければRubyの開発経験も積むことは難しいだろうと思うのです。

こればっかりは、ウチのような弱小零細企業がワーワーわめいてもどうしようもないことなので、 是非、業界内に影響力を持つベンダーの皆さんに頑張っていただきたいですね。