[会社] 10月から、政府管掌健康保険が全国健康保険協会に変わる

社会保険に関するいろいろなお知らせごとについては、月に一度、社会保険料の支払い明細とともに「社会保険新報」という小冊子や追加のチラシなどが入って事業所に送られてきます。

建前上、この手の広報は従業員にも回覧してください、とうたわれているのですが、実際のところ、私などはサラリーマン時代にはほとんどこういうものに関心がなかったタイプなので、たぶん全然見ていなかったと思います。今思うと、少しくらい読んでおけば良かったと感じます。

一応、現在は事業者側の人間なもので、こういう冊子にも必ず目は通しているのですが、今月は標題の通り「政府管掌健康保険」が「全国健康保険協会(協会けんぽ)」に変わるというのが大きなトピックスのようです。

平たくいえば政府管掌健保が民営化される、ということらしいのですが、私としては健保よりも年金の方が気になったので見てみたところ、年金事務の方も平成22年度から民営化されることになっているようです。

民営化といっても、全部が社保庁の職員の再雇用では、実態が伴わないだろうと思ったので、そのあたりを資料で少し見てみました。協会けんぽで正式に採用される従業員数について、正確なところはわからなかったのですが、少なくとも資料によると社保庁職員から移籍する候補者は1,800名選ばれており、民間からの公募で採用される予定者が300名弱ということでした。民営化とはいえ、さてさて全体の15%程度しか民間企業の経験者がいない状況で、本当に民営化した効果を出せるのか、注目すべきところですね。

いくら民営化したところで、競争相手がいなければ・・・という気もしますし。