雨中の自転車

私は、ずっと昔から雨男なので、普段、急に雨に降られたりすることは結構よくあります。

そして、今のオフィスには自転車通勤をしています。
当然ながら、雨の中で自転車に乗るのは避けたいと思っていますので、出勤前には必ず天気予報をチェックし、可能な限り時間毎の予報も見て、出勤時と帰宅時の予報が雨でないことを確かめてから、自転車に乗ります。

今日も、一応予報では雨ではなかったのですが、外へ出て自転車を取りに行くと降り出しました。
さほどひどい降り方ではなかったことと、私の場合、電車で通勤するより自転車で通勤した方がオフィスに早く着くということもあり、家を出てから自転車→電車に切り替えるとオフィスに着くのが遅くなるので、まぁいいやとそのまま自転車で出勤しました。

今日は外出がなくひたすらオフィスにこもっており、さぁ帰ろうと外に出てみると、実は出勤時から結構降り続いていたようで、自転車のサドルは水浸しになっていました。

出勤時はあまり降水量が多くなかったので、走るのに支障を感じなかったのですが、帰り道は既に路面が濡れていて、かなり危ない感じがしました。

そのとき、はっ、と思い出したのですが、私の自転車はかれこれ5年くらい乗っていて、走行距離はおそらくゆうに2000キロくらいにはなっています。そのため、タイヤの減りが激しく、F1カーでいうところの「スリックタイヤ」状態になっていたのです。F1ではスリックタイヤで走っていても雨が降り出すとピットに戻って、十数秒でレインタイヤに履き替えたりするわけですが、私の自転車は残念ながらピットクルーもいなければスペアタイヤもないので、そのまま走り続けなければなりません。

ちょっとしたブレーキでも、私のスリックタイヤではスリップを誘発しやすく、雨なので急いで帰りたいところなのですが、スピードをかなり制限せざるを得ませんでした。

さらに危ないのが、自分のまわりを走る自転車です。
傘を片手に走る自転車、無灯火の自転車、携帯を見ながら走る自転車・・・。
普段から通勤時に見掛ける他の自転車のマナーの悪さは気になっていましたが、雨の日には傘の自転車も加わるので、さらに気になってしまいます。

ちなみに、上にあげた3つの乗り方、すべて道路交通法違反です。
コンプライアンスを重視する弊社では、そのような乗り方は一切不許可です。

私にとっては自転車は、無論、移動手段ではありますが、楽しんで乗りたい趣味の道具です。ですので、私は雨の日は原則、自転車には乗りません。雨の日に乗っても、楽しんで乗るこはほとんど期待できないからです。

今日、自分のまわりを走る自転車で、いかにも「自転車好き」そうな人はほとんど見掛けなかったような気がします。本当に好きな人は、きっと私と同じく晴れた日は乗る、雨の日は乗らない、とキッチリ切り替えているのだろうなぁ、と勝手に想像しています。