インターネットも「メディア」です

このブログで今年からテーマのひとつに加えた「メディア・リテラシー」ですが、そもそも、私がなぜ「メディア・リテラシー」なるものに興味を抱いたかといいますと、とある飲み会で元上司の方に聞かれた話がきっかけでした。

子供向けにケータイとかインターネットの使い方を教える(というビジネス)はどうか、というような話だったと思います。私はそのとき、なるほど、それは面白そうなテーマだな、と思ったのです。

ただ、私は学校の先生ではないですし、正直に言えば、どちらかというと子供相手は苦手です(学生時代、塾講師のアルバイトをしていましたが、子供の相手をするのは本当に苦労しました)。そこで思ったのが子供たちの「親」はどうなんだろう、ということです。ケータイやインターネットは、親が子供のときには存在しなかった概念です。

メディアというと、報道機関や出版社が発するものだけを考えがちですが、ケータイやパソコンを通じてアクセスしているインターネット自体もまた「メディア」なのです。しかもテレビメディアや出版メディアとはかなり異質なメディアです。

親たちは子供が接しているメディアについて、実はよくわからないし、知りたいのではないかと。そしてそれをひもとくヒントが「メディア・リテラシー」にあるのではないかと思ったのです。

危険を感じるメディアがそこにあると、そのメディアを遮断することを考えがちです。
しかし、統制国家でない限りは、遮断は完全にはできないものです。表向き遮断することにより、そのメディアの情報は公には存在しないものとされますから、その情報の存在だけでなく、危険性も周知されることがありません。

私の解釈では、メディア・リテラシーとは、そういったメディアの情報から目を背けるのではなく、むしろその情報について適切に判断することによって、危険を避けるための能力でもあると思っています。

玉石混交といわれるインターネットに接するときも、メディア・リテラシーの知識はきっと役に立つ。
私はそう思いました。